3つの必須設定と1つの任意設定、SPF/DKIM/DMARC と BIMIを無料チェック。
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はじめてガイド — ドメインとDNSのきほんから、設定完了まで

最終更新: 2026-08-07

このページは、前提知識ゼロから、送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の設定が完了するまでを1本で案内するガイドです。「独自ドメインって?」「DNSを設定するって何をするの?」という言葉の手前から、順番どおりに進めば迷わないように作ってあります。

そもそも「なぜ設定しないといけないの?」という背景を先に知りたい方は、3分でわかる解説をどうぞ。すでにドメインとDNSが分かる方は、STEP1(SPF)まで読み飛ばしてかまいません。

このページの流れ

「認証の設定」と聞くと難しそうですが、作業の正体は「ドメインの管理画面に、決まった値を貼り付ける」だけです。プログラミングは不要で、多くの場合は合計30分もかかりません。

順番やることどこで費用・時間の目安
準備①独自ドメインを用意する
(すでに持っていれば不要)
ドメイン取得サービス年1,000円台〜/10分
準備②「DNSを設定する」を理解するこのページ0円/3分
STEP1〜3SPF → DKIM → DMARC(必須)ドメイン管理サービスの管理画面0円/合計20分ほど
STEP4〜5BIMI → VMC(任意)同上+認証局任意・VMCは有償
仕上げ設定できたか診断するこのサイト(無料)0円/30秒
(反映待ちは最大72時間)

準備① — 独自ドメインを用意する

独自ドメインとは

メールアドレスの「@」より後ろの部分のうち、自分(自社)で所有しているものを独自ドメインと呼びます。たとえば info@your-shop.jpyour-shop.jp がそれです。会社のホームページを持っているなら、そのアドレス(www.your-shop.jpyour-shop.jp 部分)がすでに独自ドメインなので、新しく取得する必要はありません

フリーメールのままではダメな理由

Gmail(@gmail.com)やYahoo!メール(@yahoo.co.jp)、プロバイダーのアドレス(@ocn.ne.jp、@so-net.ne.jp など)は、GoogleやYahoo!、プロバイダー各社が所有するドメインです。他人のドメインに、あなたが認証を設定することはできません。DNSを変更できるのは、その会社だけです。

さらに近年は、これらのドメインの多くに「p=reject(拒否)」という強い設定がなされています。「このドメインのメールサーバー以外から送られたメールは受取拒否して」と、受信側(Gmailなど)に依頼する設定です。そのためメール配信サービスからこれらのアドレスで一斉送信すると、受け取る側に拒否されて1通も届きません。実際に、OCNやSo-netのアドレスからの配信が「rejected due to DMARC policy」というエラーで返ってくる事例が確認されています。

これは設定で解決できる問題ではないため、一斉送信・ビジネス利用には独自ドメインが必須です。なお、プロバイダーのアドレスを普段の1対1のやりとりに使う分には問題ありません(そのプロバイダーのメールサーバーから送るかぎり、認証は正しく通ります)。

どこで・いくらで取得できる?

お名前.com、ムームードメイン、Xserverドメイン、さくらインターネットなどの取得サービスで、多くは年1,000円台〜3,000円ほど.com.jp など種類によって変わります)。画面の案内に沿って希望の名前を検索し、空いていれば10分ほどで取得できます。レンタルサーバーやメールサービスとセットで契約すると、次の「DNS設定」も同じ管理画面で完結するので初心者にはおすすめです。

💡 普段の業務用と、一斉送信用のアドレスは分けるのがおすすめです。同じドメインでも news.your-shop.jp のような「サブドメイン」を無料で作って使い分けられます(万一、一斉送信の評判が悪化しても、普段のメールへの影響を抑えられます)。

準備② —「DNSを設定する」とは、何をすることか

DNSは「ドメインの台帳」

DNS(ドメイン・ネーム・システム)は、ドメインに関する情報を書いておく、全世界共通の台帳です。「このドメインのホームページはこのサーバーにあります」「メールはこのサーバーで受け取ります」といった情報が1行ずつ書かれていて、この1行1行を「DNSレコード」と呼びます。

送信ドメイン認証の設定とは、この台帳に「うちのメールは、このサーバーから送ります(SPF)」「本物の証明はこの鍵で確認できます(DKIM)」「なりすましが来たらこう扱ってください(DMARC)」という行を書き足すことです。それ以上でも以下でもありません。

作業する場所は「ドメイン管理サービスの管理画面」

台帳の編集は、ドメインを管理しているサービス(お名前.com、Xserver、ムームードメイン、さくら、Cloudflareなど)の管理画面にログインして行います。「DNS設定」「DNSレコード設定」といったメニューを開くと表が出てくるので、そこに行を追加するだけです。サービスごとの画面の開き方と入力欄の対応はサービス別の設定ガイドに全て用意してあります。

どこで管理されているか分からないとき

ドメインを取得したのが昔だったり、制作会社に任せていたりして「どこの管理画面か分からない」場合は、設定ガイドのハブページでドメインを入力すると、ネームサーバーの情報から管理サービスを自動判定できます。ドメイン取得時の契約メールや請求メールを「ドメイン」「更新」などのキーワードで検索してみるのも近道です。

設定を間違えたら壊れない?

送信ドメイン認証の設定は、基本的にレコードの「追加」だけで、ホームページの表示や普段のメール送受信の仕組みを変更しません。注意点はひとつ、SPFのレコードを2本に増やさないこと(既にある場合は1本に統合します。よくある失敗参照)。DMARCも、影響ゼロの様子見設定(p=none)から始めるのが標準的な手順なので、こわがらなくて大丈夫です。

▼ 準備ができたら、いよいよ設定です。順番には理由があります:DMARCから入ると「認証に通らないメールを排除する宣言」だけが先行して、正当なメールまで届かなくなる恐れがあるため、SPFから始めてDMARCで仕上げるのが王道です。

STEP1 — SPF(送信元サーバーの登録)

SPF — すべての土台。最初に必ず設定

やる理由
「このドメインのメールは、このサーバーから送ります」とDNSで宣言する仕組みです。未設定だとGmailなど主要サービスで受信拒否・迷惑メール判定の対象になります(全送信者の必須要件)。
設定方法
SPFとは?書き方と確認方法を読み、設定値ジェネレーターでお使いのサービスに合った値を作成。すでにSPFがある場合は2本に増やさず1本に統合します(よくある失敗)。
チェック
無料診断でSPFが「✅設定済み」になればOK。反映まで最大72時間かかることがあります。

STEP2 — DKIM(メールの電子署名)

DKIM — 改ざん検知。転送にも強い

やる理由
メール1通1通に電子署名を付け、送信ドメインの正当性と本文が改ざんされていないことを証明します。SPFは転送で崩れることがあるため、DKIMとの2本立てが実質必須です。1日5,000通以上をGmailに送るならSPFと両方が必須要件です。
設定方法
DKIMとは?セレクタの意味と設定を読み、ジェネレーターで設定値を作成。オレンジメールならCNAME2行を追加するだけです。
チェック
届いたメールのヘッダーを完全判定に貼り付ければ、セレクタ名も自動で読み取って確実に確認できます。

STEP3 — DMARC(なりすまし対策の方針)

DMARC — 3大必須設定の仕上げ

やる理由
SPF・DKIMに失敗したなりすましメールを「受信側がどう扱うべきか」を宣言します。Gmail・Yahoo!・Outlookの送信者要件で必須化が進んでおり、未設定ドメインはなりすましの標的になります。
設定方法
DMARCとは?p=noneから始める手順を参照。まずは v=DMARC1; p=none; の様子見設定から始めるのが安全です(既存メールへの影響ゼロ)。
チェック
無料診断で3項目すべてが「✅」になれば、3大必須設定は完了です🎉 レポート(rua)で正当なメールが認証に通っていることを確認できたら、p=quarantineへの引き上げを検討しましょう。

STEP4 — BIMI(ロゴ表示・任意)

BIMI — 受信画面に自社ロゴを表示

やる理由
認証に合格したメールの送信者アイコンに自社ロゴを表示できます。開封率・ブランド信頼の向上が目的の上級オプションで、なりすましがロゴを表示できない分、受信者が本物を見分けやすくなります。
前提条件
DMARCのポリシーを p=quarantine 以上に強化していること(STEP3の発展形)。ロゴはSVG(プロファイル指定あり)で公開します。
設定方法
BIMIとは?設定方法と表示条件を参照。ジェネレーターのSTEP6でも設定値を作れます。

STEP5 — VMC(認証マーク証明書・任意)

VMC — Gmailでロゴ+青チェックを表示

やる理由
BIMIのロゴをGmailで表示するには、認証局が発行する有償の証明書(VMC)が必要です。取得すると送信者名の横に青い認証チェックも表示され、ブランドの信頼性が一段上がります。
知っておくこと
VMCは原則として登録商標のロゴが前提で、年額費用がかかります(認証局により異なる)。商標がない場合はCMC(Common Mark Certificate)という選択肢もあります。詳しくはBIMIの解説で。
ここまで来たら
送信ドメイン認証は最高水準です。あとはよくある失敗を避けながら、配信リストの品質維持に注力しましょう。

仕上げ — 設定できたか診断で確認する

DNSの変更が世界中に行き渡るまで、数分〜最大72時間かかります。少し時間を置いてから、無料診断にドメインを入れてください。SPF・DKIM・DMARC・BIMIの4項目を一度にチェックし、「✅ 設定済み」になれば完了です。足りない項目には「次にやること」も表示されるので、自分のドメインが今どのステップにいるかもここで分かります。

自分で管理画面を触らない(触れない)場合は、設定値ジェネレーターの結果画面にある「依頼文をコピー」を使ってください。制作会社やIT担当にそのまま送れば伝わる形になっています(依頼文テンプレート)。

NEXT SPFとはそれでは STEP1 のSPFから始めましょう。