dkim=none — そもそも署名が付いていない
最終更新: 2026-09-09
dkim=none は「メールにDKIM署名が付いていない」という意味です。検証に失敗した dkim=fail とは違い、照合するものが最初から無かった状態です。
- DNSに鍵を置いただけでは署名は始まらない(サービス側の有効化が要る)こと
- 署名は付いているのに
noneと出る、第三者署名という状態があること - 診断で「確認できず」と出るのは、
noneとは意味が違うこと
原因は3つ
① そもそも設定していない
設定値をつくるで、お使いのサービスに合わせた値を作れます。DKIMはサービスごとに値が違うため、使っているサービスの数だけレコードが必要です。
② DNSには置いたが、サービス側で有効にしていない — 見落としやすい
DKIMは、DNSに公開鍵を置くだけでは始まりません。署名するのは送信側のサーバーなので、そのサービスの管理画面で「有効化」する操作が別に必要です。
Google Workspace なら管理コンソールでの「認証を開始」がこれにあたります。この状態はDNSからは確認できません。診断が「設定済み」と出ていても、実際のメールに署名が付いていないことがあります。一方、DNSに置いた鍵を見て自動で署名を切り替えるサービスもあり、その場合は管理画面での操作は要りません。どちらなのかは、お使いのサービスの手順を確認してください。
③ 署名は付いているが、他社のドメイン名義になっている(第三者署名)
配信サービスの初期状態では、サービス自身のドメインで署名されていることがあります。この場合ヘッダーには dkim=pass と出ますが、d= がサービスのドメインです。
dkim=pass header.d=esp.example.net ← 配信サービスの署名(第三者署名)
dkim=pass header.d=yourdomain.com ← 自社ドメインの署名(これが必要)
DMARCの観点では、前者は合格に数えられません。自社ドメインでの署名に切り替えてください。
「確認できず」と none は違います
このサイトの診断で「確認できず」と出るのは、none(署名が無い)という意味ではありません。
DKIMのセレクタ名は自由に決められるため、外部からは総当たりで探すしかありません。独自のセレクタを使っている場合、代表的な名前を試しても見つからないことがあります。設定済みでも「確認できず」になりえます。
確実に判定するには、届いたメールのヘッダーを完全判定に貼り付けてください。実際に使われたセレクタが s= に書かれているので、総当たりが不要になります(→DKIMセレクタの調べ方)。
放置するとどうなるか
Gmail・Yahoo!メール・Outlook.com は、一括送信者にSPFとDKIMの両方を求めています。DKIMが無いと要件を満たせません。
さらに、転送されるとSPFは構造的に失敗します。そのときDKIMが無ければ、DMARCは合格できません。SPFとDKIMは、どちらか一方ではなく両方そろえてください。