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送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)設定代行 — 料金相場、各社の実額を調査しました

最終更新: 2026-09-09

「設定代行」で見積もりを取ると、1万円のところと80万円のところが出てきます。桁が2つ違うので、どちらかがおかしいように見えます。そうではありませんでした。売っているものが違いました。

このページでわかること
  • 相場は一本の数字にならないこと。何を買うかで3つの層に分かれる
  • 各社が実際にいくらで出しているか(公式ページで確認した実額
  • 1万円と80万円を分けているのは作業量ではないこと
  • 自分はどの層を買えばよいかの見分け方

値段は3つの層に分かれる

① 設定作業だけを頼む 登録する値が決まっていて、送信経路が1つの場合 1万〜3万円 ② 調査 → 設計 → p=none の立ち上げ + 報告書 どこから送っているかを洗い出すところから始める 法人の見積もりで、いちばん多く出てくる帯 5万〜30万円 ③ DMARCを quarantine / reject まで上げ切る + 維持 正規のメールを止めたら誰が責任を持つか、が値段に入る 月次のレポート監視と、設定が壊れていないかの見張りが続く 初期30万〜80万円 + 月6.5万〜11万円
①は設定作業、③はDMARC運用。同じ「設定代行」という言葉でも中身が違う

法人向けで「DMARCの設定をお願いしたい」と言ったときに返ってくる見積もりは、ほとんどが②の帯に入ります。①はクラウドソーシングの個人単価、③は運用の責任を引き受ける別商品です。

① 設定作業だけを頼む — 1万〜3万円

  • 調査
  • 設計
  • 設定
  • 運用
📌 登録する値がすでに分かっている場合は、いちばんリーズナブルな選択になります。使っているサービスが1つで、そのサービスが設定値を提示してくれているなら、この帯で十分です。
提供元価格範囲確認日
クラウドソーシング(ココナラ・ランサーズ)1万円前後/1ドメイン個人の出品。追加ドメインは1件あたり5,000〜7,500円程度の加算が一般的。手順書の作成や不達の原因調査は別料金として明示されていることが多い2026-09-01
三蔵堂ITエンジニアリング29,800円(税込)訪問して設定。東京23区・横浜市・川崎市は出張費無料。DNSとメールサーバーの管理画面ログイン情報が用意できることが前提2026-09-01

クラウドソーシングは個人の出品で、金額も掲載も入れ替わります。特定の出品者を挙げるのは適切でないため、確認した価格帯だけを記しています。

この価格帯が成り立つのは、登録する値がすでに決まっているからです。調査も設計も要りません。何も設定されていないドメインにレコードを3本足すのであれば、管理画面の操作が分かっていれば数分で終わります。調査と設計のぶんが要らないので、いちばん安く済みます。

② 調査から立ち上げまで — 5万〜30万円

  • 調査
  • 設計
  • 設定
  • 運用

掲載している各社の皆さまへ:内容に変更や相違がございましたら、お手数ですが末尾のフォームよりお気軽にご連絡ください。確認のうえ速やかに訂正いたします。

提供元価格範囲確認日
Cuenote(ユミルリンク)
DMARC導入前調査
50,000円(税込55,000円)調査までのプラン。調査と報告書の提出、オンラインでの報告会1回。設定作業はご自身で行います2026-09-01
GMOグローバルサイン・HD
DMARCレポート分析
初期 55,000円(税込)1〜2か月かけて、DMARCの分析レポート提出まで2026-09-01
ドメイン番人
合同会社end2end/メール認証 初期診断+設定
80,000円〜(税別)現状のSPF・DKIM・DMARCの棚卸し、送信元(自社基盤・SaaS)の整理、DNSレコードの修正、p=none の立ち上げ、初動2〜4週間のレポート観察と所見レポートまで。別に「メール不達 緊急対応」30,000円〜(24〜48時間以内の切り分けと応急処置)、「インフラ全体棚卸し診断」150,000円〜のメニューもあります2026-09-05
ライトアップ200,000円〜(税別)現状の診断、DNSレコードの設定支援、設定状況の確認2026-09-01
田辺IT産業
セルフマネージド
820,000円〜(税別)
キャンペーン 650,000円
現状分析・計画策定・設定支援・運用保守。1ドメインあたり、分析対象は月50万通まで。キャンペーンは2027年3月末まで2026-09-01
Cuenote(ユミルリンク)
導入・運用支援
1,800,000円〜/年
(税込1,980,000円〜)
ドメイン数・送信通数・年間の報告回数で変動2026-09-01
当サイト
株式会社オレンジスピリッツ/おまかせ設定
基本料金 50,000円(税別)
現況調査・設計・設定・疎通確認・完了報告書。オプションは定額表(DNSの引っ越し 45,000円+税 など)
公開されているDNSでその場に概算が出て、着手前に金額を確定します。着手後は増えません。既存レコードの調査とバックアップ、実際のメールのヘッダーでの認証確認、完了報告書の納品まで。いま使っているDNSでは必要なレコードを登録できない場合のDNSの引っ越しも承ります

同じ「導入支援」でも、5万円と180万円が並びます。差は範囲です。5万円のものは調査して報告書を出すところまでで、設定は自分でやります。180万円のものは年間の運用込みです。見積もりを比べるときは、金額より先に「どこまでやってくれるのか」を揃えてください。

③ DMARCを上げ切って維持する — 初期30万〜80万円+月6.5万〜11万円

  • 調査
  • 設計
  • 設定
  • 運用
📌 この帯は「設定代行」ではなく、DMARC運用のサービスです。レコードを置いて終わりではなく、毎月レポートを読み、ポリシーを p=none から quarantinereject へ段階的に引き上げ、その後も設定が壊れていないかを見張り続けるという継続的な仕事です。①②とは商品の性質が違います。
提供元価格範囲確認日
ベアメール(リンク)初期 50,000円
月額 9,000円(SILVER)
+ DMARC分析 15,000円/月
SILVERでDMARC分析を付けると実質は月24,000円。GOLDは月34,000円で分析3ドメインが標準。SPFホスティングは別途 月10,000円(1ドメイン)2026-09-01
田辺IT産業
オペレーション
月額 90,000円〜(税別)
キャンペーン 月70,000円
月次レポートの作成と報告、不正利用の分析、設定不備の監視。運用だけ2026-09-01
田辺IT産業
フルマネージド
初期 820,000円〜/月額 90,000円〜(税別)
キャンペーン 初期650,000円+月65,000円〜
導入から運用・保守・月次レポート・不正利用分析・設定不備の監視まで2026-09-01
GMOグローバルサイン・HD
運用代行
月額 110,000円(税込)1か月更新。ポリシーの強化と維持2026-09-01

参考:DMARCレポートを見るツールだけなら

ツール価格確認日
Cloudflare / Valimail0円(ドメイン数の上限なし)2026-09-01
PowerDMARC(Spelldata 取扱)Basic 20,000円/年、Plus 33,000円/年(1ドメイン・税抜)2026-09-01
dmarcian(Cuenote 経由)240,000円〜/年(税込264,000円〜)+ 初期20,000円〜2026-09-01
📌 「DMARCレポートを見られるようにする」ところまでは、無料でできます。費用がかかるのは、そのレポートを読んで判断し、ポリシーを上げていく工程です。

なぜ1万円と80万円に分かれるのか

作業量の差ではありません。DNSに3行足す作業は、どちらも数分です。分けているのは次の2つです。

1. 送信経路の棚卸しをするかどうか

自社ドメインでメールを送っているのは、メールソフトだけではありません。会員登録の自動返信、問い合わせフォーム、請求書の送付、勤怠システムの通知、年に1回しか動かない案内。これを全部洗い出さないと、DMARCを厳しくした瞬間にどれかが止まります。

この洗い出しは、聞き取りでやると半日から1日かかります。担当者本人も把握していないことが多いためです(→送信経路の洗い出し方)。①の1万円には、この工程が入っていません。

2. 止まったときに誰が責任を持つか

p=reject は「認証に失敗したメールは受け取るな」という指示です。設定を間違えれば、これまで届いていた正規のメールが止まります。取引先への連絡も、フォームの自動返信も、いっせいにです。

③の価格には、この判断の責任と、上げたあとに壊れていないかを見張り続ける費用が入っています。1万円と80万円の差は、ここです。

自分はどれを買えばよいか

いまの状態買うべきもの
今、SPFもDMARCも設定が無い。メール配信サービスは1つだけ買わなくても大丈夫です。当サイトの無料ツールで設定値を作り、そのまま登録できます。作業そのものは数分で、慣れていない方でも1時間あれば終わる範囲です。
※ ただしDNSの管理画面にログインできることが前提です。「どこで管理しているか分からない」「ログイン情報が見つからない」場合は、そこを探すのに時間がかかります。まず無料診断にドメイン名を入れてください。どの会社の管理画面で作業すればよいかが分かります。
SPFがすでに2本ある/送信サービスが3つ以上/他社が入れたレコードがある①ではなく②。触ると今のメールが止まりかねない状態なので、調査込みで頼んでください
DMARCを p=none で置いたが、その先に進めていない②の調査、または③の運用。レポートを読んで判断する工程が要ります(→rejectへ上げる手順
金融・EC・行政など、なりすましの実害が出ている③。上げ切るところまでの責任を持つ相手を選んでください

このサイトの立ち位置

正直に書きます。診断ツールも、設定値作成ツールも、手順の解説も、このサイトでは無料です。ほとんどの方は、それで完了できます。①の帯(登録する値がすでに決まっている場合)に当たる方は、お金を払う必要がありません。

そのうえで、当社は設定代行も承っています。1ドメインの単純な設定が20,000円+税から、既存設定の統合や棚卸しが要る場合は40,000円+税です。いま使っているDNSでは必要なレコードを登録できない場合の、ドメイン管理会社(ネームサーバー)の変更もお引き受けします。上の3層でいうと、①と②のあいだにあたります。

ご依頼をいただくのは、たとえばこうした場合です。

  • すでに何かが設定されていて、触ると今のメールが止まりかねない — SPFが2本ある、他社が入れたレコードがある、送信サービスが3つ以上ある
  • 自分でやる時間が取れない — 手順は分かるが、今それに時間を使えない
  • 外部に頼むにしても、探すところから始めたくない — 個人に依頼するのは手続きも判断も面倒、信頼できる相手を見極める自信がない。当社は配信サービスを運営している会社で、請求書も出ますし、責任の所在がはっきりしています

いっぽう、③のDMARC運用(月次で監視し、ポリシーを上げ切るところまで)を求めている場合は、③の帯の事業者のほうが合っています。その体制を持っているのはそちらです。当社にも段階的な引き上げを扱うプランはありますが、規模と継続性では専業に及びません。

この調査について

  • 価格はすべて、各社の公式ページで実際に確認したものです。他社の解説記事やまとめサイトの数字は使っていません
  • 確認日を各行に入れています。価格は変わります。検討される際は、必ず各社の最新のページをご確認ください
  • 「〜から」の表記があるものは、条件によって上がります。ドメイン数、送信通数、報告回数が主な変動要因です
  • クラウドソーシングの出品者名は挙げていません。個人の出品で入れ替わりが早く、特定の方を挙げるのが適切でないためです

一次ソース: 三蔵堂ITエンジニアリング / Cuenote(ユミルリンク) / GMOグローバルサイン・HD / ライトアップ / 田辺IT産業 / ベアメール(リンク) / PowerDMARC(Spelldata) / ドメイン番人(合同会社end2end) (ドメイン番人のみ最終確認: 2026-09-05、他は 2026-09-01)

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