メールの件名に [meiwaku] や [dmarc fail] って付いているのですが、これは何ですか?
最終更新: 2026-09-21
受け取った側のメールサービスが付けた印です。これは、送った側が付けたものではありません。
メールが相手のメールボックスに入る直前に、そのサービスが中身と認証結果を調べ、怪しいと判断したものに印を付けています。差出人の画面には何も出ないので、受け取った方に教えてもらうまで分かりません。
印には2種類あります
ここを取り違えると、直し方を間違えます。
| 迷惑メール判定の印 | なりすまし判定の印 | |
|---|---|---|
| 文字の例 | [meiwaku] [MEIWAKU] | [dmarc fail] |
| 何を見ているか | 迷惑メールらしさ(本文・送信元の評判など) | 送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC) |
| どうなるか | 件名に表示される | 迷惑メールフォルダへ隔離 |
| 直し方 | 内容・配信リスト・評判の改善 | 認証を設定する |
実際の文字は、サービスによって違います。OCNの場合は迷惑メール判定が [meiwaku]、なりすまし判定が [dmarc fail] で、2026年8月3日と9月16日に順次導入されました。hi-hoの場合は大文字の [MEIWAKU] で、しかもプロバイダ本体ではなくオプションのセキュリティ製品が付けているため、同じメールでも契約内容によって付く人と付かない人がいます。お使いのサービスで別の文字が付いていても、仕組みは同じです。
なりすましの印は、差出人の設定しだいで付きます
受信側が勝手に決めているわけではありません。認証に失敗したメールをどう扱うかは、差出人のドメイン側が指定します。受信側は、差出人が公開しているDMARCレコードの p= を読んで、そのとおりに処理します。
差出人の p= | 認証に失敗したとき |
|---|---|
none | 何も起きません。印は付きません |
quarantine | 印が付いて迷惑メールフォルダへ |
reject | そもそも届きません(→ 下記) |
OCNの場合も、この p= を「送信元のポリシー」と呼び、それに従って隔離や拒否を行うと案内しています。
ですから、「あなたのメルマガに [dmarc fail] が付いていました」と言われたら、まず自分のドメインの p= を確かめてください。none のままなら、その印は別の送信者のメールに付いていたはずです。無料診断にドメイン名を入れれば分かります。
送った側は、何をすればよいか
なりすまし判定の印は、設定で止まります。「認証に失敗した」という意味なので、認証が通れば付きません。
- SPF・DKIM・DMARCを設定する — 無料診断で状態を見て、設定値ジェネレーターで値を作れます。費用はかかりません
- 差出人ドメインと、実際に送っているサーバーをそろえる — ここがずれていると、SPFが通っていても認証は失敗します(→ アライメント)
- 実際のメールで確かめる — 届いたメールのヘッダーを完全判定に貼ると、受信側の判定が読み取れます
迷惑メール判定の印は、設定だけでは止まりません。内容や評判を見ているからです。ただしSPF・DKIMが揃っていないメールは判定が厳しくなるので、認証の設定はこちらにも効きます。
印が付かずに消えることがあります
差出人が p=reject を指定している場合、受信側は隔離ではなく拒否を選びます。OCNの場合、拒否と判定されたメールは受信箱にも迷惑メールフォルダにも入りません。このとき、件名に印は付きません。受け取る方からは「何も届いていない」としか見えないので、印が付いているうちは、まだ気づける状態です。
プロバイダやレンタルサーバーから配られたアドレスを差出人にしていると、これに直撃します。そうしたドメインは、事業者側が厳しいDMARCを公開していることがあり、しかも利用者はそのドメインにDNSレコードを追加できません。設定で直す道がありません。
OCNの場合、@biscuit.ocn.ne.jp のDMARCは p=reject、さらに adkim=s aspf=s(ドメインが完全に一致しないと認証が通らない厳格な設定)でした。
この場合、対処は1つです。自社で取得した独自ドメインを差出人にしてください。独自ドメインなら、SPF・DKIM・DMARCを自分で設定できるので、拒否されずに届くようになります。
受け取る側で困っている場合
印が付いても、メール自体は読めます。必要なメールに付く場合は、お使いのメールサービスの迷惑メール設定で調整してください。判定の強さを変えたり、特定の差出人を必着にしたりできることが多いです。
ただし、迷惑メールフォルダに入ったメールは、一定期間で自動的に削除されます(OCNの場合は14日後)。必要なメールが紛れていないか、早めに確認してください。