550-5.7.29 — TLSを使わずに送っているのでGmailに拒否された
最終更新: 2026-09-09
これはDNSの設定とは無関係のエラーです。「メールを配送するときの通信が暗号化されていない」という意味で、SPF・DKIM・DMARCをいくら直しても解決しません。
このページでわかること
- Gmailは一括送信者にTLS/SSLでの接続を必須にしていること
- 直せるのは送信サーバー側で、ドメインのDNSでは直せないこと
- 配信サービスを使っていれば、まず出ないこと
戻ってきたメールに書かれている文面
550-5.7.29 This message was blocked because it wasn't sent over a TLS connection.
550-5.7.29 Gmail requires all bulk email senders to use TLS/SSL for SMTP connections.何が求められているのか
メールの配送は、送信サーバーと受信サーバーが直接つないで行われます。その接続を暗号化するのがTLSです。Gmailは一括送信者に対して、この暗号化を必須にしました。
「メールの中身を暗号化する」話ではありません。配送のときの通信路の話で、受信者側で何かが変わるわけでもありません。
誰が直すのか
| 送り方 | この番号が出るか | 直す場所 |
|---|---|---|
| メール配信サービス | 出ません | — |
| Google Workspace / Microsoft 365 | 出ません | — |
| レンタルサーバーのメール機能 | まず出ません | 出るならサーバー会社へ問い合わせ |
| 自社サーバー・自作の送信スクリプト | ここで出る | 送信サーバーの設定 |
出るとすれば、ほぼ「自前で送っている」場合です。心当たりが無いなら、どこから送られたメールなのかを先に確認してください(→送信経路の洗い出し)。
直し方
送信サーバー(MTA)でSTARTTLSを有効にすることです。担当者には次のように伝えてください。
Gmail宛の配送で 550-5.7.29(TLS未使用)が返っています。
送信時に STARTTLS を使うよう、MTAの設定を変更してください。
Postfix の場合: smtp_tls_security_level = may(以上)
※ 受信側ではなく、送信側(smtp_ 系)の設定です
⚠️ 設定項目の名前が似ているため、受信側(
smtpd_)と送信側(smtp_)を取り違えやすいところです。今回必要なのは送信側です。自作のスクリプトから送っている場合は、使っているライブラリでTLSを有効にする指定(多くは starttls の呼び出し)が必要です。
ほかの要件も確認を
TLSは要件のひとつにすぎません。SPF・DKIM・DMARC・ワンクリック解除も同時に求められます。全体像は4社の送信者要件とGmailの送信者要件にまとめています。いまの状態は無料診断で確認できます。